TOP高嶋の独り言ご褒美について考える その2

2019年07月03日 水曜日 ご褒美について考える その2     ( 高嶋の独り言 )

先月、勉強のモチベーションを上げるために「人は目の前の利益を優先する!」という心理を利用してご褒美を利用しましょう!というお話をしました。ただし、ご褒美のあげ方に気をつけなければなりません。ご褒美を正しく与えれば勉強するのが楽しいという気持ちを失わせることなく、学力を向上させることができます。

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護摩堂山に向かう途中で

「期末試験で数学の点数が上がったらご褒美をあげる」と「期末試験の前に数学ワークの範囲を全部理解したらご褒美をあげる」の違いがわかりますか。前者はアウトプットアプローチと呼ばれるもので、テストや通知表の成績といった結果にご褒美を与えるやり方です。後者はインプットアプローチと呼ばれるもので本を読む、宿題をするなどインプット(学習する行為あるいは結果を出すまでの過程)にご褒美を与えるやり方です。さて、どちらの与え方に効果があったと思いますか。

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護摩堂山から見た景色


子供たちの学力を上げる効果があったのは、インプットにご褒美を与えるやり方でした!データは約250校、小2〜中3までの約3万6千人の子供たちを対象に実験を行って得られたデータです。とりわけ、本を読むごとにご褒美を与えられた子供たちの学力の上昇は顕著であり、一方でアウトプットにご褒美を与えられた子供たちの学力に改善は見られませんでした。

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護摩堂山山頂のあじさい園1


まとめましょう。「1時間勉強したら、勉強が終わった後にお小遣いを100円あげるよ」と「テストで90点以上とったら、誕生日にお小遣いを3,000円あげるよ」では大違いなのです。前者は「1時間勉強する」というインプットに勉強が終わった「すぐ後」ご褒美に与えるもので、後者は「テストで90点以上とる」アウトプットに少し後の誕生日にご褒美を与えるものです。成果が出やすいのはアウトプットではなくインプットに対して、遠い未来ではなく近い未来にご褒美を与えることです。人はたとえ小さくてもすぐに得られる利益を優先します。ですから、目の前にご褒美をぶら下げられると、今、勉強することの利益や満足が高まり、それを優先しようという心理が働くのです。目の前のニンジン作戦は、子供を今勉強するように仕向け、勉強を先送りにさせない人の心理に基づいた戦略なのです。

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護摩堂山山頂のあじさい園2

高嶋克則

担 当

小学生 中学生 高校 社会人 

教 科

中学生)国数英社理 高校生)英数

自己紹介

クロスバイクで山や川や海や花のあるところまで遠乗りして、一眼レフミラーレスカメラで写真を撮ることがマイブームです♪その写真からメッセージや物語が伝わるような撮影ができれば最高ですね!日記の中で撮った写真をアップしたりもしてみますね!^^

 

 

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